こんにちは、みどりです。
久しぶりの更新です。
2020/9/21~2020/10/2の(土日除く)10日間で四川師範大学のオンライン中国留学プログラムに参加してきました。
参加してよかったので、自分の感想の整理とオンライン留学への参加に興味がある方への参考になればと思い、書くことにしました。
1.きっかけ
①申し込みまでの流れ
8/27にHSK日本実施委員会から、過去にHSKを受験したことがある人を対象にオンライン中国留学の参加者募集メールが来ました。
HSKとは中国政府認定の中国語能力試験で、中国語を勉強している多くの人が耳にしたことがあると思います。
四川師範大学および日本でのHSK試験運営をしている日本青少年育成協会が運営・実施するというものでした。
私は9/2に指定の申込書を送付して参加申し込みをして、「すでに満席で、枠を増やせるかどうか確認中」という旨の返信がありましたが、無事増枠されて参加できました。
②費用
38,500円(税込)でした。
50分×3コマ×10日間というスケジュールなので一コマ当たり1300円弱という計算になります。
③対象者
今回のオンライン留学の対象者は、HSK3~5級程度、初中級~中級程度の中国語学習者ということでした。
自分はかなり前にHSK5級を取得したものの、その後は勉強したりしなかったりで5級レベルではないかもという状態でしたが楽しく参加できました。
参加者は大体30人程度で二つのクラスに分かれていました。これは確認したわけではないのですが、おそらく多少のレベル分けがされており、途中でのクラス変更も融通が利くようでした。
2.オンライン留学の内容
①カリキュラム
9/22~10/2の土日除く10日間で、毎日9:00~11:50(50分×3コマ、間に10分休憩)というスケジュールです。なので午後はフリーです(ネットワークの不調などが原因で若干伸びる日もありましたが)。
内容は
・中国語の授業(成都の歴史や伝統などの紹介文をみんなで読む)
・切り絵や折り紙などの文化体験系
・先生がカメラを持って街を案内したり火鍋屋さんを紹介したり等の配信
などと現地に行けなくても現地の気分が味わえるように先生が工夫してくれていたと思います。
折り紙・切り絵の時間に作ったもの(折り紙切らしてルーズリーフです…)
中国語の授業は成都の人たちが好きなこと・もの(麻雀・茶館など)、四川が芙蓉城と呼ばれる由来、四川に沢山ある緑地や公園の紹介などなど、成都の歴史や伝統、文化が伝わってくるような文章をみんなで読み解いていく内容でした。
事前に資料が渡されて発音や文章の内容などを予習した状態で授業を行い、みんなでその文章の要約を発表したり、感想を述べたりしました。
テキストの文章や単語を自分の言葉で言い換えさせるトレーニングが結構多くて、とても勉強になりました。普段一人で勉強するときも中国語を日本語の意味を調べるのではなく中国語の意味で調べたり、新しく知った単語を自分で中国語で説明してみるのはいい練習になると思ったので取り入れようと思います。
授業中の参加者の発言について発音・文法なども適宜先生が直して画面に映してくれるので、自分やほかの参加者の間違いから初めて知ることもたくさんありました。
先生が「错误是最大的老师(失敗・間違いは最大の先生)」と言っていて、「間違えてるってことは伸びしろ無限大!」くらいの気持ちで頑張ろうと思えました笑
②授業中の雰囲気
1クラス15人程度だったので発言や質問がしやすく、先生も参加者の理解度を確認しながら進めていました。
日本語なしで中国語のみという環境も良かったと思います。
また、先生ももちろん終始和やかな雰囲気で進めてくれたのですが、最初の授業から先陣を切って発言してくれた参加者のみなさんのおかげで私みたいなコミュ障も発言しやすい雰囲気ができて本当に感謝感謝です。
3.感想
10日間という短い日数でしたが、文章を予習してから授業という形式だったため結構充実感がありましたし、最終日はなんだかさみしい気持ちになるくらい先生やクラスメイトと打ち解けていたかなと思います。
①オンラインでの授業ってどんな感じ?
オンライン=受け身みたいな失礼な先入観があったのですが、中国語の授業では個々が発言して先生がアドバイスしてくれる感じだったので、思った以上に双方向のコミュニケーションをとることができました。
もう何年も一人で勉強していたので、自分の弱点などがあまりよくわかっていなかったということにも気づかされました。
仕事で中国語を使ってチャットしているので読み書きは結構できるかなと思っていたのですが、文法理解がグダグダすぎることが分かったので、今後補強しようと思いました。。
(コミュ障の私が言うのもあれですが)せっかくの機会なので、思い切って積極的に発言したほうが得られるものが多いですね。
②オンライン中国語会話や現地留学との違い
先生とマンツーマンでどんどん会話したいという人であればもちろんオンライン中国語会話のほうが向いていると思います。先生を独り占めできるので。
オンライン留学ならではの良いところはいろんなクラスメイトがいて、その意見を聞けるということだと感じています。場所を問わないため、老若男女・職業問わず様々な人が様々な理由(趣味・仕事・現地留学の準備)で参加していました。
自分やほかの人の意見やそれに対する先生からのアドバイスもとても有意義なものでした。
自分より短期間で多くのことを習得している人もたくさんいて、最近下がりっぱなしだった勉強意欲も再び湧き上がってきました。
もちろんオンライン留学に現地留学と同等の価値があるとは言えないと思います。
以前北京大学で短期留学(1か月)&上海で職業体験(3週間)したことがあり、
・昨日注文できなかった料理注文できた!
・コンビニ店員さんの謎の呪文「要袋子吗?(袋いりますか?)」がやっと聞き取れた
・先生行きつけのお店で絶品羊肉串を食べた
などなど勉強以外の日々の小さな成長(?)が大きな喜びになるんですよね。
自分は短期留学しかしていないので、あれこれ意見を言うのも恐縮ですが、期間が長ければ長いほど、現地留学する付加価値も大きくなっていくと思います。
ただ、その一方でオンラインは費用や期間・場所という意味でより多くの人が気軽に参加できます。
気軽に参加でき、しかも得られるものもあったので、現地留学検討中の方や働きながら参加してみたい人にぴったりだと思います。
今回のオンライン留学プログラムはコロナ禍の中で初の試みとして実施されたものらしいです。現地留学できない今の状況は大変残念に思いますが、オンラインによって今後間口がさらに広がること自体は素敵なことだと思いました。
4.最後に
とりとめのない感想文になってしまいましたが、「もうちょっと勉強頑張ろう。。」と思えただけで収穫のあるオンライン留学でした。毎度意識低くてすみません。
すべて自分の個人的な感想になりますが、オンライン留学検討中の人の参考になればうれしいです。
ではでは再见~!